【Cloud】第5章:高度な技術とリーダーシップ ~18ヶ月~36ヶ月で磨く次のステップ~
クラウド環境の設計・構築・運用の経験を積んできたあなたにとって、次のステップは 「高度な技術の習得」 と 「リーダーシップの発揮」 です。
クラウドエンジニアとして、さらに成長するためには、サーバーレス、マルチクラウド、DevOps、アーキテクチャ設計といった高度技術を習得し、チームをリードする力を身につけることが求められます。また、クラウド戦略の立案やプロジェクト推進のスキルを磨くことで、企業にとって不可欠なエンジニアへと成長できます。
本章では、これらの高度な技術を 実際の業務に応用する方法を具体例を交えて解説 し、「今日からできるアクション」 を示します。
📖 5-1. サーバーレスアーキテクチャを実践する
🔍 サーバーレスとは?
サーバーレス(Serverless)とは、サーバーの運用管理をクラウドベンダーに任せ、アプリケーション開発に集中できるアーキテクチャ です。従来の仮想サーバー(IaaS)やコンテナ(CaaS)とは異なり、インフラのプロビジョニング不要・自動スケーリング・従量課金 という特徴があります。
代表的なサーバーレス技術
🖥️ AWS Lambda / Azure Functions / Google Cloud Functions(イベント駆動の実行環境)
🌐 Amazon API Gateway / Azure API Management(サーバーレスAPIの管理)
📊 Amazon DynamoDB / Firebase Firestore(サーバーレスデータベース)
💡 具体例:「Lambdaを使って自動画像変換を行う」
・S3に画像がアップロードされたら、Lambdaが自動でリサイズして保存するワークフローを作成する。
・Cloud Functionsを活用し、動画のトランスコーディングを自動化する。
▶ 今日からできるアクション
✔ AWS Lambdaの基本チュートリアルを実施する(Python or Node.js)
✔ S3イベントトリガーを設定し、Lambdaと連携させる
✔ Cloud Functionsを使ってGCPでサーバーレスを体験する
📖 5-2. マルチクラウド戦略を学ぶ
🔍 なぜマルチクラウドが重要なのか?
クラウドを単一プロバイダーに依存せず、AWS / Azure / GCP を組み合わせて活用する戦略 が注目されています。これにより、障害耐性の向上・コスト最適化・規制対応 などのメリットが得られます。
マルチクラウドのメリットと課題
🛠️ 異なるクラウドの強みを活かす(GCPのAI機能、AWSの豊富なサービスなど)
⚠️ リージョン障害に対するリスク分散
💰 一方で、運用の複雑化やコスト増加のリスクもある
💡 具体例:「AWS S3とGCP Cloud Storageを連携し、データを冗長化する」
・AWS S3とGoogle Cloud Storageを同期し、災害対策として活用する。
・Cloudflareを使い、クラウド間のトラフィックを最適化する。
▶ 今日からできるアクション
✔ GCPとAWSの無料枠を利用し、ストレージの設定を試す
✔ TerraformでAWS・GCP両方にリソースをデプロイする
✔ Cloudflareを使い、DNSレベルでクラウド間のトラフィックを分散させる
📖 5-3. DevOpsの実践とCI/CDの導入
🔍 DevOpsとは?
開発と運用を統合し、迅速にソフトウェアをリリースする文化・プラクティス を指します。
DevOpsの実践
🚀 CI/CD(継続的インテグレーション・継続的デリバリー)の導入
🔧 Infrastructure as Code(IaC)を活用した自動環境構築
🛠️ 主要ツール(Jenkins / GitHub Actions / AWS CodePipeline)
💡 具体例:「GitHub ActionsでCI/CDパイプラインを構築する」
・コードのプッシュ時に自動でビルド・テスト・デプロイ する環境を整える。
▶ 今日からできるアクション
✔ GitHub Actionsのワークフローを作成し、自動デプロイを試す
✔ Terraform + GitHub Actionsを組み合わせて、IaCのCI/CDを構築する
✔ Jenkinsをローカル環境にインストールし、ジョブを作成する
📖 5-4. チームリードとプロジェクトマネジメント
🔍 クラウドエンジニアとしてのリーダーシップ
技術力を伸ばすだけでなく、プロジェクトを成功に導くリーダーシップ も求められます。
リーダーシップの要素
🗂️ クラウドプロジェクトの進め方(計画・設計・実装・運用)
🤝 チームメンバーとの役割分担とタスク管理
📢 非エンジニアへのクラウドの説明スキル
▶ 今日からできるアクション
✔ クラウド移行のコストをAWS Pricing Calculatorで試算する
✔ プロジェクトマネジメントの基本(アジャイル・スクラム)を学ぶ
📌 まとめ
✅ サーバーレス・マルチクラウドの活用で、次世代のインフラを学ぶ
✅ DevOps・CI/CDを導入し、開発・運用の効率化を実現する
✅ 高度なクラウドアーキテクチャ設計を理解し、実装できるようになる
✅ プロジェクトをリードするスキルを磨き、チームで成果を出す
🚀 次のステップ → 第6章では、クラウド技術をビジネスに活かす方法を解説します!