ChatGPT使い倒し入門シリーズ 第05回

第05回|あなた専属の“先生”に!学習サポート活用法

  • 目的:学習におけるChatGPTの活用方法を体験する
  • ゴール:疑問の解消・解説・テスト練習を1人で完結できるようになる

「どうしてもこの問題がわからない…」
そんな時、すぐそばで“わかるまで教えてくれる先生”がいたら心強いですよね。

いま、その先生はスマホの中にいます——ChatGPTです。

5-1:ChatGPTが“学びのパートナー”になる理由

5-1-1:質問にすぐ答える“自分だけの先生”

ChatGPTは、学習時の疑問にすぐ答えてくれるAIパートナーです。教科書の説明が理解できないときや、参考書にない例が欲しいときなど、手軽に質問できます。

「わからない」を放置せず、気軽に解決できることが学習継続のカギです。

💡使い方の例:

方程式の解き方を、中1向けに、具体例つきで3ステップで説明してください。

まずは、あなたが「苦手だな」と思っている単元から試してみましょう。

5-1-2:繰り返し学べる・カスタマイズできる強み

ChatGPTは一度きりの答えでは終わりません。「もっとくわしく」「別の例も」など、何度でも質問を深めることができます。

さらに、学年や苦手分野にあわせて指示すれば、あなた専用の学び方に調整できます。

  • 苦手な単元は「かみ砕いて説明して」と指示
  • 得意分野は「試験レベルの問題を出して」と依頼

5-2:勉強ジャンル別の活用アイデア

では具体的に、どんな科目・ジャンルでChatGPTが使えるのか?ジャンル別に活用シーンを見ていきましょう。

5-2-1:語学学習に効く!英語・日本語の使い方

語学学習では「翻訳して」「例文を作って」などが定番の使い方です。会話練習や発音のコツまで相談できます。

活用目的 プロンプト例
文法の確認 この英語の文法は正しい?
英作文練習 「私は昨日映画を観ました」を英語にして
会話練習 日常英会話のロールプレイをしよう

🎯プロンプト例:

英語で自己紹介の例文を、中学1年レベルで3文以内にまとめてください。

💬ChatGPTの回答例:
Hello, my name is Yuki. I’m from Tokyo. I like reading books and playing tennis.

5-2-2:数学・理科のステップ解説で理解を深める

公式の意味や使い方、解法の流れを段階的に聞くことで理解が深まります。

🎯プロンプト例:

三平方の定理の使い方を、図なしでステップで説明してください。

5-2-3:歴史・地理・社会を「要点」で整理

歴史人物の特徴や年表、地理の重要語句などを簡潔に整理できます。「5つのポイントで教えて」といった指示が有効です。

  • 歴史の要点を箇条書きで整理
  • 地理の比較を表で確認
  • 社会のキーワードを説明してもらう

5-2-4:読解力アップ&作文がうまくなる使い方

文章の要約や、感想文の書き方なども相談できます。「この文章を3行でまとめて」や「読書感想文の例を見せて」など、実用的な活用が可能です。

5-2-5:プログラミング学習のサポート

コードの意味やエラーの原因を解説してもらえます。「このPythonコードは何をしている?」というように、初学者でも質問しやすいのが特徴です。

5-3:学習サイクルに組み込む活用法

5-3-1:「予習・復習・テスト対策」それぞれの使い方

ChatGPTは、学習の各フェーズで役立ちます。以下のように目的別に使い分けることで、効率よく勉強を進められます。

タイミング 使い方
予習 基本用語や仕組みを事前に確認
復習 学んだ内容を要点で再確認
テスト対策 想定問題を出してもらい練習

5-3-2:「どうして?」と聞けるから理解が深まる

学習で大事なのは「なぜそうなるのか?」を考えること。ChatGPTには「理由も含めて説明して」と伝えることで、理解を深められます。

✅例:
地球が丸い理由を、小学生にもわかるように2〜3文で説明して。

5-4:親・先生・大人も使える教育支援法

5-4-1:子どもと一緒に使うときの工夫

親子で一緒に使うと、学びの場が広がります。「どこがわからないのか」を一緒に確認し、ChatGPTに聞くことで、対話的な学びが生まれます。

5-4-2:教育現場での活用シーンと注意点

先生が使う場合は、「補助ツール」として活用するのがポイントです。生徒の質問に一緒に答えたり、教材の下書きを作成したりと活用の幅は広がります。

⚠注意:すべての回答が正しいとは限りません。事実確認は公式教材や専門書で必ず行いましょう。

5-5:まずやってみよう!ChatGPT活用チェックリスト

読み終わったあと、最初の一歩を踏み出すために、以下のチェックリストを使ってみましょう。

  • □ 苦手な単元を1つ選び、「わかりやすく説明して」と聞いてみた
  • □ 回答を見て、「もっとくわしく」「別の例も」と追加で聞いてみた
  • □ 「表で」「3ステップで」など出力形式を指定してみた
  • □ 自分のレベル(中学生向け/高校生向け)を指定して使ってみた

5-6:失敗しない!プロンプトの書き方3つのコツ

思ったような回答が出ないときは、プロンプトの書き方に一工夫してみましょう。以下の3つのコツを押さえると、再現性がぐんと上がります。

コツ 内容と例
① 目的を明確に 「◯◯を説明して」「例を交えて」など、何を求めるかはっきり書く
② 対象を指定 「中学1年向けに」「子どもに説明するように」など、読み手を明示
③ 出力形式を決める 「3ステップで」「表にして」「箇条書きで」など形式指定が効果的

5-7:継続がカギ!学習定着3ステップ

ChatGPTを「一度使って終わり」にしないために、以下のような流れで活用を習慣化していきましょう。

  1. ステップ1:1日1つ、気になることをChatGPTに聞いてみる
  2. ステップ2:出てきた答えをまとめて、ノートやアプリに保存
  3. ステップ3:数日後に「同じ内容を復習」して理解を深める

このように、ChatGPTとのやりとりを「自分の勉強サイクルの一部」に組み込むことが、効果を高める最大のポイントです。

5-8:まとめと次へのステップ

5-8-1:学びが楽しくなる使い方ふりかえり

ChatGPTは「わからない」をすぐに解決し、自分に合った学びを提供できるAIです。繰り返し使うことで、より深く・楽しく学習できます。

📌「できた!」が積み重なると、勉強が少しずつ楽しくなります。ChatGPTはその積み重ねをサポートしてくれます。

まずは今日の学びでわからなかったことを、ChatGPTに質問してみましょう。「どうして?」と聞くクセをつけるのが第一歩です。

5-8-2:次回予告「文章作成の苦手をAIが補う方法」

次回は、ChatGPTを「書くパートナー」として活用する方法をご紹介します。構成づくり・言い回しの調整など、文章の悩みをAIと一緒に解決していきましょう。

この「使い倒し入門シリーズ」では、日常・仕事・創作など様々な分野での活用法も紹介しています。気になる回もぜひチェックしてみてください。