TOEICスコア800点突破への勝ち筋 第01回
「時間がない」は本当か?残業続きでも勝てる、会社員のための『スキマ時間・完全攻略マップ』
突然ですが今、あなたはこう思っていませんか?
「TOEICの勉強をしたいけど、とにかく時間がない」
「仕事が忙しすぎて、机に向かう体力なんて残っていない」
わかります。日本の会社員にとって、まとまった勉強時間を確保するのは至難の業です。
しかし、ここでお伝えしたいのは「気合で頑張れ」という精神論ではありません。
TOEIC 300点台から800点オーバーを目指すこのロードマップ記事は、「期間」ではなく「クリア条件(実力)」で進むRPG形式で構成されています。
第1回となる今回は、具体的な勉強を始める前の「場所」と「ルール」作りです。
残業続きでも勝てる「戦略」を、今から一緒に構築していきましょう。
1. 「机に向かう=勉強」という固定観念を破壊せよ
まず最初に、あなたの脳内にある「勉強」の定義を書き換える必要があります。
多くの人が挫折する最大の原因は、「家に帰って、机に向かって、テキストを開くこと」を勉強だと思い込んでいるからです。
はっきり言います。残業のある会社員にとって、平日の夜に机に向かうのは「ボーナスステージ」であり、基本戦略に入れてはいけません。
- × 敗者の思考:「今日は残業で遅くなったから、勉強できなかった」
- ○ 勝者の思考:「今日は電車の中で30分勉強したから、ノルマ達成。家では寝るだけ」
TOEICは、極論すれば「英語の情報処理能力」を測るテストです。ペンを持ってガリガリ書く必要のある勉強は、実は全体の2割程度。残りの8割は「見る・聞く・声に出す」だけで完結します。
つまり、机はいりません。
これから紹介するスキマ時間こそが、あなたのメインの戦場になります。
2. 通勤電車は「移動」ではない。「書斎」である
あなたにとって、通勤時間は何の時間でしょうか?
「睡眠時間」や「ニュースチェックの時間」になっているなら、今日からそれを「書斎にいる時間」と再定義してください。
例えば、片道30分、往復で60分の通勤時間があるとします。
- 1日: 1時間
- 1ヶ月(20営業日): 20時間
- 1年: 240時間
これは、週末にまとめて5時間勉強するのを毎週続けるのと同等の時間です。
満員電車で本が開けなくても問題ありません。スマホとイヤホンがあれば十分です。
【明日からのアクションプラン】
- 往路(朝): 脳が元気な状態です。「単語アプリ」を見て、新しい知識をインプットしてください。
- 復路(夜): 脳が疲れています。新しいことは覚えず、「朝やった単語の復習」や「聞き流し(英語音声を流すだけ)」に徹してください。
電車に乗った瞬間にイヤホンを耳に入れ、アプリを立ち上げる。これを「無意識」レベルまで落とし込むことが、800点への第一歩です。
3. デジタル断捨離:スマホを「誘惑の板」から「学習端末」へ
スキマ時間を活用しようとした時、最大の敵になるのがスマートフォンです。
「ちょっと勉強しようかな」と思ってスマホを開いたはずが、無意識にSNSやニュースアプリをタップしてしまい、気づけば15分経っていた……という経験はありませんか?
それはあなたの意志が弱いからではありません。環境が整っていないからです。
今すぐ、以下の手順で「最強の学習環境」をスマホの中に構築してください。
【Step 1】 武器(アプリ)を手に入れる
まだ紙の単語帳しか持っていない方は、今すぐ以下のアプリを入れてください。
本シリーズでは、学習記録の管理や音声機能が優秀な「abceed(エービーシード)」というプラットフォームアプリを推奨します。
具体的な導入手順:
- App Store / Google Playで「abceed」を検索し、インストールする。
- アプリ内で教材を検索する。
現在のスコアに合わせて、以下のどちらかを選んでください。- 500点未満の方:『銀のフレーズ』
※いきなり『金』に手を出すと挫折します。まずは『銀』で基礎を固め、本シリーズの中盤(スコア600点目安)で『金』へ移行します。急がば回れです。 - 500点以上の方:『金のフレーズ』
- 500点未満の方:『銀のフレーズ』
- 教材を購入(またはプラン加入)し、ダウンロードを完了させる。
【Step 2】 画面を「学習仕様」に改造する
アプリを入れただけでは不十分です。指が勝手にSNSを押しに行かないよう、物理的な配置を変えます。
- 1画面目は「学習専用」にする:
スマホのホーム画面(1ページ目)には、先ほど入れた「abceed」と、カレンダーや時計などのツール系のみを置きます。 - 誘惑アプリを「隔離」する:
SNS、YouTube、漫画アプリ、ゲームなどはすべてフォルダにまとめ、ホーム画面の2ページ目以降(できれば3ページ目)に追いやります。 - 通知を切る:
学習アプリ以外の通知は、緊急性の高いもの(電話、LINE、仕事用チャット)を除いてすべてオフにします。
これで、スマホのロックを解除した瞬間に「目の前に単語帳がある」という状況が作れました。
この「0.5秒の差」が、1年後のスコアを大きく左右します。
4. 鉄の掟:睡眠時間は絶対に削らない
最後に、最も重要なルールをお伝えします。
これから1年間、学習を続ける上でこれだけは守ってください。
睡眠時間は、絶対に削らないこと。
「時間を捻出するために早起きして睡眠時間を5時間にしました」というのは、英語学習においては自殺行為です。
第二言語習得の研究において、記憶の定着には十分な睡眠が不可欠であることがわかっています。
また、寝不足の脳(酒酔い状態と同じパフォーマンスと言われます)で英語を聞いても、右から左へ流れていくだけです。
削るべきは睡眠時間ではありません。
「お風呂上がりにダラダラ見ているSNSの時間」や「目的のないテレビの時間」です。
- しっかり寝る。
- 日中のスキマ時間で集中する。
- 夜は無理なら諦めて寝る。
このメリハリこそが、忙しい社会人が長期戦を勝ち抜くための唯一の生存戦略です。
🚧 第1回 昇格試験(Next Stepへの条件)
本シリーズは、条件をクリアした人だけが次の記事へ進める「実力主義」のロードマップです。
第2回(基礎構築編)へ進むために、以下のチェックリストを完了させてください。
【クリア条件】
- 単語アプリ(『銀フレ』または『金フレ』)をダウンロードした。
- スマホのホーム画面1ページ目に学習アプリを配置し、SNSを奥へ移動させた。
- 通勤時間の「往路」と「復路」で、それぞれ何をやるか決めた。
おめでとうございます。これらが完了した時点で、あなたは「なんとなく英語をやりたい人」から「英語を学習する環境を整えた人」へと進化しました。
準備は整いましたね。
次回は、いよいよ具体的な学習の中身に入ります。
「まだ問題集は開くな。300点台からの脱出は『単語』と『中学文法』だけでいい理由」でお会いしましょう。
