インフラエンジニアの成長戦略

インフラエンジニアの成長戦略

インフラエンジニアとしてキャリアをスタートさせたものの、「何から手をつければいいのか」「どうすれば市場価値を高められるのか」と悩む方は少なくありません。技術の移り変わりが激しい現代において、場当たり的な学習ではなく、明確な指針に基づいた成長戦略を描くことが不可欠です。

本ページでは、新卒や若手エンジニアが3年間で「一人前」として自立し、さらにその先へと飛躍するためのロードマップを体系的にまとめています。サーバー、ネットワーク、クラウドといったテクニカルスキルの習得法から、エンジニアとしてのマインドセットまで、10年以上の経験に基づいた実践的な知恵を凝縮しました。あなたのキャリアを切り拓く「羅針盤」として、ぜひ本ガイドをご活用ください。


エンジニアとしてのロードマップ

新卒から一人立ちへ

「新卒研修を経てシステムインフラ部門に配属となったが、インフラ部門でまずは何をすればいいのか分からない(新人をどう教育すればいいのか分からない)」という人は多いと思います。まずは3年間で一人前になること(一人前にすること)を目指して、エンジニアとしてのロードマップを考えてみるといいでしょう。

  • 超大事!
  • Server
  • Network
  • Database
  • Security

【3年間で市場価値の高いサーバーエンジニアになるロードマップ】

「何を」「どのような視点で」「どのような方法で」実践し、
アウトプットを最大化するか

対象読者:新卒入社の社員、若手エンジニア

成長促進の視点提供を目的としているため、マインドセットのお話が中心です。
このマインドセットを念頭に置いて自身の成長戦略に取り組むのとそうでないのとでは、行き着く結果に大きな差が出るはずです。


テクニカルスキルの習得

私の場合、テクニカルスキルを身に着けるために色々な技術書を買って読み漁りました。まずは読むことによって知識を仕入れます。用語の意味が5秒で頭に浮かばず、「はて?」となった箇所は知識なしと捉え、リストアップして後から調べて理解するようにしていました。実際のところ、1回読むだけでは頭に定着しにくいです。同じ本を最低でも2~3周は読みます。また、実機環境を自身で用意して、手を動かしながら技術書を読んでいました。技術書は、例えば以下の翔泳社のSE Shopなどから購入できます。

SEshop| 翔泳社の本・電子書籍通販サイト

試したいときにすぐに使えるSandbox用途のサーバーを「自分の手元に持っているエンジニア」と「持っていないエンジニア」とでは、テクニカルスキルの習得速度に圧倒的な差がつきます。ぜひとも、SandBox用サーバーを持つことをお奨めします。Linuxを学習するためのサーバーのスペックとしては、CPUが2コア、メモリが2GBあれば、たいていの技術検証は充分にできます。物理的にPCやサーバーを買うには初期投資の金額負担が大きすぎるため、最初はシンVPSのような安価なVPS(Virtual Private Server)を契約して使うといいです。繰り返しますが、最初はCPUが2コア、メモリが2GBのスペックのサーバーが1台あれば充分です。これ以上のスペックは、最初は不要です。

シンVPS

ここでは、私がよく触るOSやミドルウェアのガイドを作成していきます。

RHEL系 Linux

  • AlmaLinux 9 総合ガイド
  • AlmaLinux 10 総合ガイド

AlmaLinux 10 総合ガイド

本ガイドの対象読者は、「Linux初学者(新卒社員レベル)で、AlmaLinux 10を使ってサーバー構築・運用の基礎を学びたい」と考えているエンジニアの方々です。具体的には、以下のような方をイメージして作成しています。

  • 新卒・IT業界未経験の方: 配属先でLinuxサーバーを触ることになったが、どこから手をつければいいか分からない方。
  • PCの基本操作はできる方: 普段WindowsやMacを使っているが、黒い画面(ターミナル)でのコマンド操作に不慣れな方。
  • 概念的な理解を実践に変えたい方: 「サーバー」という言葉は知っているが、実際にOSをインストールし、設定して動かした経験がない方。
  • 現代的なスキルを身につけたい方: 古い技術(yumやiptablesなど)ではなく、AlmaLinux 10で採用されている最新の標準技術(dnf5, systemd, nmcliなど)を一から学びたい方。

このガイドは、プログラミング経験は問いません。「まず動かしてみる」というハンズオンを重視し、実務で通用するインフラエンジニアへの第一歩を踏み出すための道標となることを目指しています。

[基礎編]
第1章: 環境準備とAlmaLinuxの第一歩
第2章: Linuxの基本操作(コマンドライン完全習得)
第3章: パッケージ管理(ソフトウェアのインストール)
第4章: ストレージとファイルシステム(ディスク管理)

[システム管理編]
第5章: systemdによるサービス管理と自動化
第6章: ネットワーク設定と時刻同期
第7章: セキュリティとシェルスクリプト

[運用編]
第8章: ログ管理とトラブルシューティング
第9章: バックアップと運用の基礎

[実践編]
第10章: 総合演習 – 実際のサービス構築
第11章: 次のステップへ

[付録]
付録A: コマンドクイックリファレンス
付録B: トラブルシューティングフローチャート
付録C: 重要な設定ファイル一覧
付録D: よくあるエラーメッセージと対処法

Kubernetes

Windows Server

  • WS2022 with PS
  • WS2025 総合ガイド

Windows Server 2025 総合ガイド

本シリーズは、Windows Server初学者が実務で通用するインフラエンジニアへと成長できる、実践重視の学習コンテンツです。環境構築からPowerShell 7.4 LTSによる基本管理、DSC v3を活用した高度な自動化まで、15章構成で段階的に習得できます。
「まず手動で理解し、次に自動化する」というアプローチで、サービス管理、ネットワーク設定、ファイアウォール、セキュリティ基礎といったコア技術を確実に身につけます。理論3割・実践7割のハンズオン形式で、ConoHa VPSなど手軽な環境で今すぐ学習を開始できます。

[入門編(環境構築とPowerShellの基礎)]
第1回:Windows Server 2025とは? ― サーバーOSの役割と学習環境の準備
第2回:PowerShell 7.4 入門 ― モダンなサーバー管理の第一歩
第3回:ファイルシステムとディスク管理の基礎

[基礎編(サーバー管理の基本スキル習得)]
第4回:PowerShellスクリプティング基礎 ― 自動化への第一歩
第5回:Windowsサービスの管理 ― サーバーの心臓部を理解する
第6回:ネットワーク設定の基礎 ― IPアドレスとDNSを理解する
第7回:Windows Defender Firewall ― ネットワークセキュリティの第一歩
第8回:イベントログとパフォーマンス監視 ― トラブルシューティングの基本
第9回:リモート管理の設定 ― OpenSSHとWinRM
第10回:役割・機能の管理とタスクスケジューラ
第11回:セキュリティ設定の基礎 ― ローカルセキュリティポリシー

[応用編(DSC v3による構成管理の自動化)]
第12回:DSC v3 入門 ― 宣言的構成管理の世界へ
第13回:DSC構成ファイルの作成 ― YAMLの基本とリソース定義
第14回:サービスとファイアウォールのDSC化 ― 手動設定から自動化へ
第15回:DSC実践演習 ― Webサーバー環境の自動構築

資格勉強

  • Google Cloud ACE
  • TOEIC L&R

会社員のTOEIC L&R 800点突破クエスト

会社員は、普段通り仕事をしながら業後などにTOEICの学習をすることになります。とあるご縁で、TOEIC L&Rを800点以上取得しなければいけないことに。恥ずかしながら、私はTOEIC 300点台(後半ですよ?)からスタートでした。「時間がない」、「点数が伸びない」と悩みながらも、何とか800点をクリアしました。
TOEIC L&R 800点は、自分の頭の処理性能を引き上げる効果があるだけでなく、今後の自由なキャリアを切り拓くための「最強のパスポート」にもなります。

本シリーズは「期間」ではなく「クリア条件(実力)」で進む、RPG形式のロードマップです。 机に向かう勉強は捨て、スキマ時間を「戦場」に変えて着実にレベルアップしましょう。